日米のレストラン – 1 –

ご存じのように、アメリカのレストランでは、テーブルサービスをするウエイツ(ウェイター、ウェイトレス)にサービスを受けるお客様はチップを支払います。 
そこで、アメリカのレストランには、チップが支払われるフルサービスとそうでないリミテッドサービスの2つのタイプに分かれるのだと理解できると思います。 お客様の立場になると、その2つのタイプの意味合いはかなり違いますね。  レストランのウェイツの立場から考えてみると、ウェイツはテーブルでお金を稼ぐわけですから、担当テーブルで食事をされるお客様に出来るだけ気持ちよく食事をしてもらって、自分への報酬(チップ)を少しでも多くもらおうと努力をします。 ウェイツは、自分たちのサービスパフォーマンスによってビジネスを行っているのと同じわけです。 当然、彼らは作り笑いもすれば明るく振舞ってテーブルを盛り上げるでしょう。 お客様に楽しい食事時間を過ごしてもらえるように努力をするでしょう。 つまり、彼らはプロないしセミプロなわけです。
日本でもフルサービスとリミテッドサービスにレストランを区別することが出来ます。 しかし、その区分の内容は、文字どおりのサービス形態の違いです。 ウエイツの多くはアルバイトの人が働いています。 確かに高級レストランではサービス料を請求されるところもありますが、高級レストランとしてレストランのサービスが丁寧に行われるだけで、テーブル毎のお客様に合わせたサービスが行われるわけではありません。 サービス料が、ダイレクトにウエイツの収入に繋がるものでもありません。 そこに日米のレストランに対する考え方の違いがあり、外食文化の違いがあるわけです。
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