南カリフォルニアのファストカジュアルレストラン

南カリフォルニアは、アメリカの中でも最もレストランが多い地区です。
レストランチェーンを見ていますと、南カリフォルニアでスタートしたレストランが、ラスベガスやアリゾナ州フェニックス周辺へとチェーン展開していく事例は数多くあります。 南カリフォルニアのレストラン企業は、南カリフォルニア、ラスベガス、フェニックス周辺というアメリカ西南部を一つのマーケットとして考えているのです。 
2000年頃から起こったファストカジュアルレストラン(FCR)業態の導入期が終わり、ここ4,5年、南カリフォルニアでも洗練されたFCRコンセプトが次々に生まれています。 そして投資家の後押しを得たチェーンは、マーケットを押えるため非常に早いスピードで出店をしFC展開を進めています。 当然の如く、フルサービスレストラン(FSR)に比べ出店コストが低く、少ない従業員数と短期間の教育で済むFCRの出店スピードは非常に早く、しかもカジュアルレストラン並みのクオリティで商品が提供されるため顧客へのイメージが高く人気の状態が続いています。 それが、またFCRに投資家を呼び込んでいるといえます。 このままですとFCRのマーケットに飽和状態が生まれ、他業態であるQSRやカジュアルレストランとも競合するため、競合状態から脱落するFCRも多く出てくるだろうと思います。
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FCRを利用する来店客の動向を見ていますと、アメリカ人の寛容さの度合いにも変化があるようにも思えます。 それは、また、機会のある時にお話ししたいと思います。