日本に出店するFCRピザコンセプト
|JR東日本の駅ビル運営会社、ルミネがロサンゼルスのファストカジュアルレストラン(FCR)のピザコンセプト、エイトハンドレッド・ディグリーズ(800 Degrees)ナポリタンピッツェリアと提携しました。 ルミネでは新宿南口側に現在建築中で2016年に開業する商業ビルに800 Degrees日本1号店を出店させる予定です。 来店客は列に並びながら自分でピザのトッピングを選び、その商品は店名の如く華氏800度(約427℃)のピザ釜で1分ほどで焼き上げられ提供されます。
提供スピードが早いですから良いように思われますが、レストランではテーブルが空かないという現実が生まれます。 商品の提供を受けた人々は商品の入った箱を持って店の外でピザを食べるという現象が起こり店舗前のごみ箱は食後の包材で溢れていました。
800 Degreesはまだ7店舗のチェーンですが、コンセプト開発をサンフランシスコのMINAレストラングループのコーポレートシェフだったアンソニー・キャロン氏とシェフでウマミバーガーの創業者であるアダム・フリーシュマン氏などが中心となって創り上げたFCRのピザコンセプトです。 小麦粉はファリーナ00番を使いイタリアから輸入したトマトにExt.バージンオリーブオイル、そしてフレッシュモツァレラを使いナポリタンピザを提供していますから商品クオリティ重視のレストランです。 2014年にウエストウッドの1号店に付随するテイクアウト専門店にナポリピザ認証団体Associazione Verace Pizza Napoletana ( AVPN)から真のナポリピザ店の承認を得ています。 アメリカでは認証店が80店にも満たないそうです。
ロサンゼルス空港(LAX)の国際線ターミナルにある店舗は2号店で2013年の夏から営業をしていますが、コントラクトフードサービス企業HMSホストが運営を行っています。
日本でもパーソナルピザを提供するレストランが増えています。 立地も良くクオリティの高い商品をスピーディーに提供するレストランとなればおのずと人気は高まると思います。 とは言え、アメリカと日本とのピザ需要は違いますから、企画の段階でオペレーションをどれだけ想定した店舗作りができ、開店後にいかに安定した商品を提供し続けることができるかがキーだろうと思います。 オペレーション上の商品管理はかなり難しいものになると思います。 自社スペースで運営するわけですから、新しいコンセプトを紹介するには大きな利点だと思います。