レストラン業態とベビーブーマー世代
レストラン業態とベビーブーマー世代

アメリカのレストラン業態をまとめてみると、1946年から1964年までに生まれた世代(49~67才)、
ベビーブーマー(約8000万人)が、アメリカの外食産業界を常にリードしてきたことが分かります。 業界から見ると常にベビーブーマーをターゲットにビジネスを行って来たわけです。 ベビーブーマーが子供時代にモータリゼーションの発展と共に親とファミリーレストランに行き、青年時代をカジュアルレストランで過ごし、大人になって専門的な食事を提供するアッパーカジュアルを利用して、その中から健康を考える人のためにヘルシーカジュアルが生まれています。 このように見ると、ファストカジュアルレストランは、アッパーカジュアルレストランのサービスが簡素化された業態だということも分かります。 そして、ファストカジュアルレストランの中から、チポトレのショップハウス サウスイーストアジアンキッチンやLYFEキッチンのように健康的な食事に特化するコンセプトが生まれてくるのも当然の流れです。 しかしながら、それらを受け入れているのはベビーブーマー世代ではなく、その子供たちに当たるエコーブーマーと言われるミレニアム世代(13~35才)の人達が中心です。 ミレニアム世代のこだわりからまだまだ新たなコンセプトが生まれてくると思いますが、健康だけに特化するコンセプトは経営者が考えるほどマーケットが拡大しているわけではありませんから、生まれてくるコンセプトもいづれ時間と共に淘汰されていくと思います。