CEOとしての存在

ブロックバスターと言えば、いつも思い出すことがあります。
１９９０年代初め、ブロックバスターのエグゼクティブ数人がマサチューセッツ州にあるロティサリー(あぶり焼き)チキンコンセプトにビジネスチャンスを見出し、退職をしてコンセプトを買収したことです。　まずシカゴ郊外に本拠地を置き、その後ボールダー、コロラド州に本社を置いたボストンチキン(後のボストンマーケット)です。　この企業がホームミールリプレイスメント(HMR)コンセプトと主張してアメリカンコンフォートフードし全米がＨＭＲブームとなり、１９９２年から１９９６年までに１２００店舗余りの出店を果たしました。　
そのＨＭＲコンセプトをフードマーケットとして表現したのがイーチーズという店内飲食ができるフードマーケットでした。　

結局ＨＭＲコンセプトは、それらのチェーンの衰退と共に、ファストカジュアルという業態の中に埋もれて行くのです。　面白いのは、イーチーズのＣＥＯであったレーン・カードウェル氏が、２００９年にボストンマーケットのＣＥＯに迎えられ約１年間ですが企業再活性のために注力したことだと思います。　彼は退任せざる終えなかったのですが、少なくともボストンマーケットの取るべく方向性を示したと外から見ていても思います。
そして、この月曜日に彼はアメリカ人が作り上げたチャイニーズコンセプトのレストラン、P.F.チャン・チャイナビストロ社のＣＥＯに就任することになりました。　このコンセプトも１９９３年に創業しましたが、レストランのバラつきが目立ち業績を落としています。　カードウェル氏がどれだけ活性するか見ものです。

デニーズのＣＥＯとなったジョン・ミラー氏とP.F.チャンのレーン・カードウェル氏は共にブリンカーインタナショナル社で育った人達です。
foodrestcom@gmail.com