アジアンコンセプト

パンダエクスプレス、P.F.チャン・チャイナビストロは、共にチャイニーズです。 チャイニーズは昔からアメリカのどの町にもあり、アメリカ人には親しみのある食べ物です。 ただアメリカ人には、中国人が営むチャイニーズレストランの粗いサービスに食事をする気持ちをそがれてしまうのです。 パンダエクスプレスが伸びるのはその点にあります。 サービスレスでスピーディー、商品もアメリカ人にとってはまずまずの味を提供してくれるレストランなのです。 P.F.チャンは、昨日もお話しましたが、アメリカ人が作ったチャイニーズコンセプトのレストランです。 店名は、コンセプトクリエイターのポール・フレミング氏と調理監修のフィリップ・チャン氏の名前から付けられています。 コンセプトがチャイニーズだというアメリカのレストランですから、アメリカ人には普通のレストランで食事をする感覚で安心なわけです。 P.F.チャン・チャイナビストロ社には、もう一つのコンセプト、ペイウェイ(ファストカジュアル・チャイニーズレストラン)があります。 こちらの方が業績の回復は難しいだろうと思います。 カードウェル氏のボストンマーケットでの経験に期待をしていることと思います。
2010年末、TGIフライデイズを有するカールソン・レストランツ社が傘下のピックアップ・ステイックス(ファストカジュアル・チャイニーズレストラン)を売却しました。 売却先は、パンダエクスプレスと同様のコンセプトを持つ企業ですが、買収企業のトップはアメリカ人にとってチャイニーズコンセプトの運営の難しさを語っていました。 台湾系アメリカ人のチャーン夫妻が率いるパンダエクスプレスは、アジアンコンセプトの中で今後も発展するコンセプトだろうと思います。
pandaex
foodrestcom@gmail.com