だからチポトレは強い

ニューヨークのマンハッタンから北へ約2時間ほど車で走るとハイドパークという街があり、アメリカのレストラン関係者を育て上げる学校、Culinary Institusion of America(通称CIA)があります。 多くの有名シェフやレストラン関係者を輩出しています。
アメリカでファストカジュアルレストランで安定した人気を得ているメキシカンコンセプトのチポトレの創業者、スティーブ・エル氏もシェフとしてCIAで学んだ一人です。 卒業後、カリフォルニアクイジーヌの育ての親の一人、ジャーミア・タワー氏のレストラン「スターズ」で働いていた時にチポトレのコンセプトを創り上げたのです。
昨年末に話題となったのが、2009年にジェームス・ベアード財団でライジングスターシェフとして最優秀賞、フード&ワイン誌でベストニューシェフ賞を得たネイト・アップルマン氏(当時:サンフランシスコのイタリアンレストラン「A16」のシェフ)が、チポトレの理念に賛同しテストキッチンシェフに就任したことです。 さて、どのような商品が生まれてくるのでしょうか。
CHipotle
ということでイメージしていただけると思いますが、1993年に創業したチポトレは、商品クオリティをまず押さえてチェーン化したファストカジュアルレストランです。 原材料にこだわりを持ち続け、店舗でスクラッチからプレっプを行ってています。 例えば、全ての豚肉は自然な飼料で放し飼いにして育てた豚を使い、鶏や牛肉も80%以上がそのような環境で育てられたものを使用しています。 そして、オーガニックな野菜を使い、しかも地産地消を推進しています。 『キッチンには冷凍庫や缶切りは置いてないですよ。(全てフレッシュな食材を使用していますよ。)』ということです。
昨日紹介しましたNPDグループの調査にもあるように、消費者は外食をする時に「フレッシュ」や「ナチュラル」を求めていて、それほどカロリー数値を考えていない。 まさにチポトレがそのようなお店に当たるのです。 実は、チポトレのブリトーはビックマックよりもカロリー値が高いのです。 
この企業は、現在、約1000店舗(全て直営)です。 これから、新しくアジアンコンセプトにチャレンジしようとしています。 さて、どのようなコンセプトが生まれてくるのか、それも楽しみです。
foodrestcom@gmail.com