低カロリーメニューへ動き出すレストラン

レッドロブスターを運営するダーデンレストランツ社(本社:オーランド、フロリダ州)が、2003年に全商品バターを使わず475カロリー以下に抑えているというレストラン、「シーズンズ52」をオーランドに出店させました。 肥満が健康を害する要因でもあるために、カジュアルレストランの高カロリー商品やボリュームが肥満のもとと騒がれていた頃とも重なります。 しかし、世の中すべての人が低カロリーを求めていたわけではありませんでしたから、ダーデンレストランツ社はコンセプトの展開には非常に慎重でした。 グランドメニューを四季に分けて変更し、週においても一部のメニューを入れ替え、顧客の反応を見ながらアッパーカジュアルなこのコンセプトを育ててきました。 ようやく、2010年近くになって低カロリーを求める市場が増えつつあることを見極めて、ダーデンレストランツ社の「シーズンズ52」出店方針にも拍車がかかってきたようです。 現在は、フロリダ州を中心にジョージア、イリノイ、テキサス、アリゾナ、カリフォルニア州など9州に16店舗出店をしています。 
フォックスレストランコンセプツ社(本社:スコッツデール、アリゾナ州)の運営する「トゥルーフードキッチン」は、「シーズン52」と比べるとよりカジュアルで自然な素材を提供しようとするレストランです。 低カロリーを求める市場を見計らって2008年に出店してきたコンセプトで、店舗数は、まだ、2店舗です。 同じように低カロリー商品を扱うこの2つのコンセプトですが、消費者観点で大きな違いがあります。 
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また、レストラン業界のコンサルタント企業テクノミック社のメニューモニター調査では、低カロリー商品をメニューに採用するレストランチェーンが益々増えてきていると発表されていますので、テーブルサービスレストラン全体がヘルシーコンシャスな消費者に目を向け始めていると言えます。
この消費者の動きは、ファストカジュアルレストランのベターバーガーブームと関係していて、双方が表裏一体にあると私は考えてます。
foodrestcom@gmail.com