レストランと経営者意識

レストランは、美味しいものを安心して食べれる楽しい場所でなくてはなりません。 経営者は、そのための人づくり、店創り、商品創りをしなければなりません。 日本で、それらを提供しお客様に外食を楽しんでもらいたい、と考える経営者が少なくなってきているように思います。
日本では、1970年からアメリカのレストランチェーンが参入できるようになり、レストランを営む企業は積極的に渡米をしてアメリカのチェーンレストランについて学び、日本の外食産業を創り上げてきました。 そして、外食業界の社会的地位の向上を目指して、社団法人日本フードサービス協会が中心となって活動を行っていますが、それも業界全体から見れば一部の活動にすぎません。
振り返れば、70年代80年代好景気と共にチェーン化した外食企業は店舗数ばかりを競い、企業の都合で全てを提案してきたのです。 つまり、本来、商品やサービスは、お客様とのコミュニケーションからニーズを受けとめ提案提供するものだと考えるのですが、お客様の求めるものは価格とスピードだと決めつけてビジネスをしてきたように思います。 40年間そのようなビジネスを続けると、お客様である消費者も業界で育つ人も、外食産業とはそのような業界だと理解してしまっているように見えて仕方がありません。 経営者とお客様のニーズのギャップが、色々な間違いを起こしているようにも思えます。
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