マクドナルドのイメージ戦略

第1四半期で前年比2.9%増であったアメリカ国内のマクドナルドの既存店売上比、4月単独では4%増と好調である。 リセッションでも好調さを続けているのは、マックカフェの商品ラインアップ、朝食、そしてビックマックやクオーターパウンダーw/チーズというコアメニューアイテムの売上が貢献したといわれています。 マックカフェはスペシャルティコーヒーを提供し始めてから好調で、コーヒー愛飲家の調査でもスターバックスよりマクドナルドの方がロイヤルティが高い結果が出ているほどです。 全米1万4千店ほどあるマクドナルドですから、立地が良いということもその結果に繋がっているのだろうと思いますが、何といってもCEOジム・スキナー氏の率いるマネージメントチームのリーダーシップによるものだろうと思います。
アメリカ人の肥満化抑制のために取られたメニューへの栄養価表示義務化、各地で起こるプレミアム付きキッズミールの健康食化を求める声など、世の中が人々に健康を意識させる流れにあります。 これからのマクドナルドは健康を考え、より個々のお客様に対応できる「メイド・ジャスト・フォーユー」を基軸に商品開発を行うようです。 とは言え、それはイメージの問題です。 マクドナルドは、過去にマックリーンデラックス(’91)、アーチデラックス(’96)などバーガーで健康を表現することに失敗をしています。 その苦い経験があるので、主力ハンバーガーには手を付けずに(どちらかというとボリューミーにして)チキンメニューやサイドメニューで健康的はイメージを創り上げるという戦略に見えます。 
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マクドナルドは、この5月からプレミアムチキンのラインアップをアップグレードさせ、9月までの期間限定(LTO)でプレミアムサラダのラインに2008年に一度発売したアジアンサラダを加え販売しています。 マックカフェからフローズン・ストロベリーレモネードやマンゴパイナップルスムージーが発売されています。 フローズン・ストロベリーレモネードについては、twitterを使ってマクドナルドの利用者にkのレモネードに合う商品アイデアを募集しています。 マンゴパインスムージーは、昨年バンクーバー冬季オリンピックから採用されたフルーツを使ったスムージーのラインアップへの追加アイテムです。
foodrestcom@gmail.com