食中毒とメディア報道

今の世の中、世界中に人や物が移動しますから、病原菌が世界中の何処でア発生してもおかしくありません。 一度食中毒が発生したら、継続して発生しないように原因を突き止め対処しなければなりません。 
ヨーロッパ(特にドイツ)で起こっている新型と呼ばれる腸管出血性大腸菌もセロタイプがO-104であるとは断定されておらずペンディングになっています。 また、原因とされたスペインのキュウリの出荷出荷場所からは大腸菌が発見されておらず、キュウリが原因ではなかったようです。(Wikipedia/2011 E. coli O104:H4 より)
日本のメディアの報道の仕方には、かなり問題があります。 感染した人や亡くなった人の数ではなく、原因究明活動がどのように行われているのか、その状況を報道してもらいたいものです。 最初に食中毒を起したお店や企業のイメージを落とすだけ落として、その発生源について何も報道しないというのはおかしな話です。 厚生労働省はどのような動きをしているのでしょうか。 屠畜場において、本当に厳しいチェックをしているのでしょうか。 
5月に学生がO-157により食中毒を起こした事件でも、調理用トングを使用しなかったためと報道されましたが、そのことよりもお店にO-157に汚染された肉が存在していたわけです。 その根源はどこにあったのでしょうか。 幸い大事に至らなかったですが、お店が汚染した牛肉を調理して提供していたということは、他にも感染した人がいたかもしれないのです。 そして、そのことが食中毒の連鎖を招く結果になったかもしれないのです。 その汚染の原因が、お店にあったのか、運送時にあったか、食肉処理場にあったのか、それともその前の段階だったのか、どの時点に発生源があったのかを究明してもらいたいものです。 
厚生労働省は、指導や対応の検討ばかりしているようです。 食中毒はこれからも起こり最終段階で食中毒を起こす原因をつくった商品を提供した人や企業が悪者にされるのです。 どこかおかしくありませんか。
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