規制が続くカリフォルニア

今年6月にスチロール樹脂の容器を禁止する法案がカリフォルニア州上院を通過したと書きましたが、下院本会議を通過するには票が少し足らないようです。 本会議への提出は、来年1月まで延期されました。
スチロール樹脂容器の使用禁止理由は、海を汚し海洋生物に被害を及ぼすからということです。 同じく海洋生物の健全化を考えるという視点から、高級中華料理食材のフカヒレにもに挙げられています。 既に、フカヒレの取り扱いを禁止するという法案が上下院通過し、あとは州知事のジェリー・ブラウン氏がサインするかどうかにかかっています。 制定されれば、2013年1月から使用できなくなります。
カリフォルニアでは、その前に使用禁止が決められている食材があります。 高級フランス料理食材として知られ、世界三大珍味と言われるフォア・グラです。 この使用禁止は、2004年にシュワルツネッガー知事時代に法律が制定されていて、来年、2012年7月に施行されることになります。 このフォア・グラの使用禁止理由も、平たく言って、無理やり太らされるガチョウの身になって考えるべきというものです。 高級フレンチレストランが多いカリフォルニアには、フォア・グラを売りにしているレストランも多いため、まだ、多くのシェフの心の中にくすぶるものがあるようですが、使用すれば1日最大の罰金が1000ドルまで課せられる可能性があります。 
食用生物に関して、食材として取扱う前にその生物に対し倫理的な観点から育成をし処理をすべきという団体が大きな力を持っています。 マクドナルドを初め大手レストラン企業は、その基準に沿うように使用食材の取扱い方をこれまでに変更して来ています。
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