マクドナルドはというと

２０１２年７月からCEOダン･トンプソン体制でスタートしたマクドナルド社(本社ｵｰｸﾙﾌﾞｯｸ､ｲﾘﾉｲ州)ですが、２０１２年１０月の米国内既存店売上が前比２.２％減と９年ぶりのマイナスになってしまいました。　即刻、マクドナルド社は、１２月米国マクドナルド社の社長ジャン･フィールズ氏からマクドナルドのエグゼクティブバイスプレジデントでグローバルチーフレストランオフィサーであるジェフ･スラットン氏に据替え、年末の業績を上げるために通常は閉店をする感謝祭、クリスマスの祝日を営業するようにフランチャイジーに通達したようです。　結果、第４四半期の既存店売上は前比０.３％増でプラスを何とか維持しましたが、２０１３年第１四半期既存店売上は前比１.２％減とマイナスを記録してしまいました。　　
マクドナルドでは４月からマージンのの高い新商品プレミヤム･マックラップを販売していますが、新商品導入時のプロモーションでは販売価格の半額で売り出しました。　当初、このプロモーション販売価格もマクドナルド社側は＄１での販売を望んでいたのですが、フランチャイジー側からの強い反対があったためプロモーション時の販売価格は半額に近い＄２で落ち着いて販売を開始したという内情があります。　ダラーメニューを含め、次々と出される新商品のプロモーションで行われるディスカウントによってフランチャイジーの利益が薄まるため、特に業績が落ち始めると、フランチャイジーとマクドナルド社との間の確執が浮き彫りになります。　米国マクドナルドがこれからどのようにフランチャイジーと調和を取り、業績を上げるかが見ものです。