デニーズカフェ、成功するか

デニーズのファストカジュアルレストラン「デニーズカフェ」がオープンしました。 ファストカジュアル(FCR)には、自分の食べたいメニューをオーダーしてその商品を得てから支払いを済ませる「商品同時着席型」とオーダーと会計を済ませて着席して商品を待つ「商品待ち着席型」との2つのパターンがあります。 デニーズカフェの場合は後者に当たります。 来店客は入り口から囲い込みでレジカウンターまで誘導され、商品のオーダーをしてから空席に着席をします。 ピーク時に3台のレジでオーダーを取る体制にはなっていますが、いずれにしても商品提供はオーダー数とキッチンの商品提供能力に基づきますから瞬間的なピーク時に対応できるのかは疑問です。 もう一つ、コンセプトを継続維持ができるのかという疑問があります。 

FCRは、サービスを簡素化することによりテーブルサービスレストランより提供スピードをスピーディにし、商品クオリティは維持をする傾向にあります。 ファミリーレストランのデニーズが、FCRコンセプトでそれらを維持継続できる能力があるのかという疑問がどうしても過去のデニーズを見ていると残ります。 また、消費者がデニーズの商品をスピーディな提供で必要としてるのかという消費者サイドの疑問もありますから、新しくFCRを作ったとしても、それが成功するかどうかはまだまだ分かりません。 デニーズには、90年代終わりに「デニーズダイナー」コンセプトを全国的に採用して失敗した経験もありますから、どれだけこの「デニーズカフェ」が成果を上げるのかを見ておく必要があると思います。 しかしデニーズが今必要なのは、新たなコンセプトを出して成果を見ることではないように思います。

デニーズカフェ
デニーズカフェ

foodrestcom@gmail.com