朝食市場での競合激化

調査会社のNPDグループは、アメリカで朝食をスキップする人が3100万人いると “Morning MealScape 2011″で報告をしています。 また、アメリカの朝食市場はレストラン市場の12%に当たる420億㌦(3兆2760億円)に上り、今の消費者はスピードと健康的な朝食商品を求めているとコンサルタント会社テクノミック社がBreakfast Consumer Trend Report”で発表しています。 特に平日の朝食は、望んでいてもファミリーレストランで朝食を取る余裕のある人は少なく、多くはファストフードやファストカジュアルレストランで朝食を取るということです。
マクドナルドが朝食を提供してから35年、マクドナルドは一年前からフルーツ&メープルオートミールを提供して好調です。 今年も新たにブルーベリー・バナナ・ナッツオートミールを提供すると発表しています。 バーガーキングも3Gキャピタル社に買収されてからマクドナルド追随型路線を取っています。マクドナルド同様オートミールの提供を昨年から行っていますが、ナショナルブランドであるクェーカ―オーツのオートミールを採用しています。 今年はウェンディーズやタコベルも本格的に朝食市場に参入してきます。 ウェンディーズは独自のプレミアムコーヒー、レッドヘッドプレミアムコーヒーを開発し、昨年リモデルされた新プロトタイプ店舗で朝食と共に実験提供が行われています。 タコベルもシアトルベストコーヒーにシナボン、ジョンソンヴィルなどナショナルブランドの商品を利用し、今週750店舗(10州)で朝食の提供をスタートしています。
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消費者には、よりコンビニエンスに朝食を取れる機会が増えるということになりますが、業界での競争は激化するばかりです。 朝食を食べない3100万人の消費者の切り崩しがキーにもなりますね。
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