スターバックスの新たな展開

前回にも触れましたが、スターバックス(本社:シアトル、ワシントン州)の傘下にあるシアトルベストコーヒーは、コーヒー豆の販売事業が軌道に乗り始めたためコーヒーショップの出店を試みています。 ドライブスルーを設置した郊外型店舗、テナント店の都心型店舗、そして、11月14日にはドライブスルーのみの店舗(16坪ほど)をオープンさせています。 スターバックス本体とは違うマーケット(例えばヒスパニック系コミュニティー)を狙って、シアトルベストコーヒーを展開しようという考えのようです。
そして、スターバックスは、フレッシュジュースとお茶のビジネスにも動きだしています。 2011年11月に買収したフレッシュジュースメーカーのエボリューション社(本社:サンバーディーノ、カリフォルニア州)のジュースショップを出店し始めています。 現在のところ4店舗程度ですが、フレッシュジュースのジュースショップを展開することで「健康」をキーワードにできるビジネスを展開していこうというわけです。 スターバックス店内でもエボリューションジュースの販売は行われています。 もう一つはコーヒーと共に嗜好品である「お茶」、ティーショップへの展開です。 スターバックスで販売されているTAZOティーは有名で今年シアトルにTAZOのティーショップをオープンしました。 その展開をするのかと思いきや、11月15日にティーショップでは全米に300店舗以上を有するTEAVANA(本社:アトランタ、ジョージア州)の買収が発表されました。 知名度やコンセプトそしてデザインなどを含めて先行するTEAVANAを買収した方が将来的な展開が見込めるとみたのでしょう。 TEAVANAは、ショッピングモールを中心に直営店を持ち100種以上のお茶とお茶の周辺器具を販売しています。 今、海外で人気と言われている南部鉄器のカラフルな急須なども販売されています。 
teavana-org
余談ですが、日本茶の高級抹茶を手軽に飲む方法を提案して「健康」関心のある高教育高所得者層を狙ってネットビジネスをスタートした友人がいますが、大手企業がかなりの関心を持ち彼の商品アイデア、コンセプトを支持し始めているようです。 TEAへの関心は、かなり高まってきていると言えます。
現在、スターバックスコーヒーは、全世界で1万8千店舗以上出店をしていますが、中国市場の好調を受け2013年には中国アジア地区で600店舗の展開を計画しています。 北アメリカ地区でも同数の600店舗の出店を予定し、計1200店舗の出店を計画しているようです。 11月26日、中国100号店がオープンしました。 これから新しい動きがどのように展開されていくか楽しみです。

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