最低賃金

7月1日からカリフォルニア州の最低賃金が時間8ドルから9ドルに上がりました。 2016年1月には10ドルまで引き上げられます。 そして早くも最低賃金を2017年には時間13ドルにする法案も議会に提出されています。 今年はカリフォルニア州を含め13州が最低賃金を引き上げています。 
マサチューセッツ州では、現在の時間8ドルが2017年には11ドルに引き上げる法律が通り、同時期にバーモント、コネチカットが、そして2018年にハワイ、メリーランドが時間10ドル以上の最低賃金になります。 都市でも6月にシアトル市が2017年から従業員500人以上の企業で最低賃金が時間15ドルとなる法律が通りました。 今、サンフランシス市やシカゴ市も時間15ドルへの引き上げを求める法案が提出されています。 
アメリカの連邦政府が定めている最低賃金は、2009年以来の時間7ドル25セント、チップを得られる職種だと時間2ドル13セント、こちらは1991年以来ののままです。 チップを得られる職種にその優位性を認め予め金額を下げ「チップクレジット」と呼んでいますが、アラスカ、ワシントン、オレゴン、モンタナ、カリフォルニア、ネバダ、ミネソタの7州では採用していません。
今年4月に上下院で最低賃金の引き上げの法案が提出されましたが共和党が同調せず停滞したままです。 オバマ大統領の大統領令を受けた労働省が、6月、連邦と契約する労働者(約20万人)の最低賃金を(10ドル10セントとチップを得られる職種には4ドル90セント)引き上げる規制を作っています。 30日間のヒアリング期間を経て秋にはまとめられ来年1月から施行される見込みです。 当然、軍施設に設置されているレストランで働く従業員にも関わってきますので各地のレストラン業界にも影響が出ると思います。