カジュアルレストランの変化

ファストカジュアルレストランが増え身近に存在するようになると、消費者の意識の中にファストフードより少し提供時間が掛かるものの商品クオリティが高く楽しめて使いやすいと認知され、その利用頻度が高まり、新たなファストカジュアルレストランのコンセプトを生んでいます。 その影響は、ファーストフードはもとより価格帯が近いファミリーレストラン、そしてカジュアルレストランにも及んでいます。 今、カジュアルレストランは、ランチで顧客を獲得するためメニュー価格を切り下げています。 中にはアップルビーズ『エクスプレスランチ』やレッドロブスター『Rランチ』のようにファストカジュアルと同様に店内にレジカウンターを設け、オーダーと支払いを先に済ませてから商品を提供する処も出ています。 他のカジュアルレストランでもランチメニューを6ドル台から提供することが通常になりつつある状態です。

コンボミール価格比較例
コンボミール価格比較例

ランチでは価格もそうですが限られた時間に食事を終えることが来店客にとっては重要です。 それらを考えるとファストフードやファストカジュアルへ流れてしまうというのが現状なのでしょう。 現在、ダーデンレストラン(オーランド、フロリダ州)社がレッドロブスターを今年5月以降にスピンオフをすることを決めていて、カールソン社(ミネアポリス、ミミソタ州)もTGIフライデイズの売却を検討しています。 ダインイクエティ社(グレンデール、カリフォルニア州)もアップルビーズ直営店をFCジーへの売却を進めています。 並行してアップルビーズもチリズも各テーブルにタブレットメニューをセットアップすることで提供スピードをアップさせ、また、人件費を削減しようとしています。 現在の外食業界を利用する中心世代、ミレニアム世代が、既存のカジュアルレストランのオペレーションを変化させているともいえます。
foodrestcom@gmail.com