ディスカウントかグレードアップか

casualCIMG7841
チリズ(本社:ダラス、テキサス州)が、この10月から行ったプロモーションは、” 3 Courses for $20 “というものです。 つまり、お二人様でアピタイザー1品+アントレー2品+デザート1品という組み合わせです。この結果、チリズの10月来店数は増えたといわれています。
11月13日(金曜日)、ウェルスファーゴセキュリティが店舗で待つ
お客様のウェイティングタイムを13チェーン300店舗で調査をしたというのです。 その結果、チリズは25分の待ち時間で調査平均の16分を10分近く上回ったと発表されています。 実は、競合チェーン、アップルビーが”2 Courses for $20″というプロモーションを行っています。 それにデザートが加えられ価格は20ドルのままですから、かなりお得感があるように消費者の目には映っているはずです。 当然、このプロモーションだけですと客数増でも利益減ということになりかねないので、チリズでは10月に入り、人気の高いバーベキューリブのテイクアウトのプロモーションの実施、従業員にはバーガーやリブの販売トークに力を入れ利益確保に動いています。 一方、低迷の続いているカジュアルレストランのルビーチューズデイ(本社:マリービル、テネシー州)は、高級化戦略で業績回復を狙っています。 店舗のアップブレード化やブランドイメージアップに約1億ドルを費やし、提供商品のクオリティも上げ、従来のカジュアルチェーンとは競合しない客層へ自社ブランドをアピールしようと努力しています。 思うに、ブランドイメージは人々の記憶の中にかなり残るものです。 いくら努力をしても、ブランドイメージの払拭は難しいと思います。
それだけのお金を掛けるなら、数店舗を新店舗名でリモデルした方が事業は進めやすいと思います。 恐らく、ルビーチューズデイの場合は、また、元のターゲット層を追うビジネスになるでしょう。
foodrestcom@gmail.com