スピンオフ

大手レストラン企業のチェーンスピンオフが続いています。
TGIフライデイズがコアチェーンのカールソンレストラン社は、昨年末にアジアンコンセプトのファストカジュアルレストラン「ピックアップスティックス」を売却しました。 今年に入って、先週、ヤム!ブランズ社が「A&W」と「ロングジョンシルバー」併せて1630店舗の売却を発表しました。 そして、ウェンディーズ・アービーズグループ社も「アービーズ(約3700店舗)」の売却を考えているようです。 この企業は、2008年にアービーズを所有するトライアーク社がウェンディーズを買収し企業名をウェンディーズ・アービーズグループ社としてスタートしたのです。 しかし、低迷していたアービーズの業績は昨年1年間も変わらず、どうも『まだ、ウェンディーズには将来性があるがアービーズには無い。』とアービーズを見切った感がありますね。 投資企業が持つレストランチェーンは、業績が上がらなければどうしても転売されていきますね。 
余談ですが、日本からウェンディーズが撤退したのは2009年末ですが、アービーズは80年代前半に日本に出店していました。
Arby's
不況が長引いている中で、複数コンセプトを保有する企業はコアコンセプトに営業を集中する方針を取り始めています。 単一コンセプトで業績が低迷する企業は、買収先を求めたりプロモーションで顧客を獲得しようとしているのも事実です。 昨年日本にも出店したフーターズ、フーターズアメリカ社は、今週、投資企業に身売りをしてしまいました。 また、グルメバーガーのレッドロビングルメバーガー社は株主から企業の売却を迫られています。 
これからもアメリカ外食業界の資本系列は、目まぐるしく移り変わることは間違いないようです。
foodrestcom@gmail.com