アメリカ大統領選候補者候補の一人

アメリカには、各州にレストラン協会があります。 そして、その州レストラン協会と提携して全米レストラン協会(National Restaurant Association、NRA)がワシントンDCに本部を置いています。 NRAは、議会に対して業界のロビー活動を行い、圧力団体としては10位前後のランクにあると言われています。 
全米レストラン協会の会長は在籍任期は1年ですが、その2年前から役員理事を務め業界の活動に従事しています。 議会には消費者の食生活と健康、従業員の権利や外国人の雇用など外食産業界に関連する数々の法案が提出されます。都度、業界団体としての政治活動を求められますから、理事会会長もリーダーシップのある人物が次々と選ばれています。

次期大統領選に向けて、民主党のオバマ大統領に対し共和党の候補者候補が名乗りを上げ始めています。 今、アメリカのレストラン業界は、一人の人の動向に注目をしています。 ハーマン・ケイン氏です。 氏は、黒人で、ゴッドファーザース・ピザのCEO、NRAの理事会会長を務た後、ゴッドファーザースを辞任して1996年から1999年までNRAのCEOを務めた人です。 現在は、新聞のコラムニストやラジオのトークショーを行っているようです。 
4月3日TV東京の池上彰氏の番組に共和党候補者候補の一人として放送されていましたので、ご覧になった方もおられるかもしれません。 
まだ、彼が本当に出馬を表明したとはニュースでも流れていませんが、NRA会長就任当時から将来大統領を狙う男として話題になっていました。 指導力があり、人の心を掴む演説をする人ですが、どれだけお金が集められるかが勝負です。
foodrestcom@gmail.com