伸びているのはファストカジュアルレストランですが・・

レストラン業界のコンサルティング企業テクノミック社(本社:シカゴ、イリノイ州)の「2011年トップ100ファストカジュアルチェーンレストランレポート」では、ファストカジュアルレストラン市場が189億ドル(前年比6%増)、15827店舗(前年比3.9%)増加したと発表しています。 景気の低迷が続き、ガソリンの高騰や物価高から人々が外食を控え、外食をする人もテーブルサービスからファストカジュアルやファストフードで食事をする人が増えているのです。 テーブルサービスの商品クオリティを求める人達がファストカジュアルレストランを支持しているのです。
テクノミックのレポートでは、ベーカリーカフェのパネラブレッド(本社:セントルイス、ミズーリー州)が売上1位(29億ドル)、2位がチポトレ(18億ドル)ということです。 ファストカジュアルのパイオニア的存在で業績が長く低迷していたボストンマーケット(本社:ゴールデン、コロラド州)が行った試みは、ターゲット客層の動機を大きく動かしました。 それは、店内キッチン担当舎にシェフコートを着用させ、食器を陶器にし本物のシルバーを採用したのです。 それによって売り上げを増加させて来ています。 また、ベーカリーカフェのコーナーベーカリー(本社:ダラス、テキサス州)は、イートインのお客様によりリラックスしてもらおうと、商品提供時にテーブルまで持ち運ぶサービスに切り替えました。 ファストカジュアルレストランには、商品提供時にお客様をカウンターまで呼び手渡すパターンと、オーダー時に番号札を渡してお客様のテーブルまで商品を持ち運ぶパターンがあります。 提供スピードがそれほどかからないコンセプトの場合は前者を、遅い場合はテーブルまで持ち運ぶという方法が取られています。 ベーカリーカフェの多くは前者のケースですが、差別化の一環としてサービスコンセプトを変え的ているのだと思います。 どうも、パネラブレッドの一部も変わってきているようです。 消費者は、よりプライスコンシャスになってきていますが、外食時に求めることは、商品クオリティと楽しみと安心ですから、どのレストランを選ぶかという動機は、紙一重というところでしょうか。 
いつも語っていますが、アメリカでは消費者が外食産業界を変えています。
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