コンパクト化の動き

景気低迷が続きガソリンや食材の価格が高騰する状況の中で、レストランや小売業は顧客に魅力的な要素を提供しようとしています。 リモデルも一つの方法ですが、今、目立つのは店舗の小型化です。 店舗を小型化することで商圏を再分化し顧客へは便利さを提供しながら経費も抑え、顧客の意識の中にブランドを浸透させようと努力しています。
英国スーパーチェーンTescoがアメリカ西海岸で展開する「フレッシュ&イージー」は、都心に住む少人数世帯向けに作られたスーパーのコンセプトで2007年から南カリフォルニアを中心に出店をしています。 現在では北カリフォルニア、ネバダ、アリゾナ州と180店舗以上出店をしていますが、最近、より小商圏に出店するために店舗サイズを1/3ほどに落としたExpress店舗を出店しました。 店舗のコンパクト化は、小売業界でもウォールマートが2011年6月にウォールマートエクスプレスを実験的に出店をしていますし、ターゲットもシティーターゲットという店舗を出店しはじめています。F&Ezy 
スマートフォーンの普及によりEコマースがより発達し、百貨店やカテゴリーキラーという大規模小売業から、身近なコンパクト店舗で目的だけを済ませるための店舗ニーズが増えていると言えるでしょう。 アメリカ人の生活は、益々コンビニエンスなものに移行しつつあります。 ということは、ますます業界の垣根が取り去られていき、生き残りが難しい時代に来ているのだろうと考えています。
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