食中毒には気を付けましょう。

今年1月末にサンドイッチチェーンのジミー・ジョーンズ(本社:シャンペーン、イリノイ州)で使用したクローバー・スプラウツが腸管出血性大腸菌Oー26に汚染されていたらしく、アメリカ中北部から中南部数州で食中毒が発生しました。 欧米では、アルファルファのようなスプラウツ類をサンドイッチの具の一つとして利用されることが多くあります。 アメリカでは、過去何度もサルモネラ菌に汚染されたアルファルファによって食中毒が起こっていますし、昨年7月のドイツで起こった腸管出血性大腸菌O-104による食中毒(患者4000人、死者41人)もコロハ・スプラウツが原因です。
アメリカでは、1993年にワシントン州でジャックインザボックスの店舗が調理不十分なバーガーを提供したことによって起こした腸管出血性大腸菌Oー157による食中毒死亡事件以来、食肉に対する食品安全管理(フードセーフティ)が強化されました。 それによって食肉については検査を通して市場に出回らないように、また、出回っても迅速に回収ををする体制が作り上げられてきましたが、ここ数年の食中毒はホウレンソウやレタス、唐辛子類など野菜が発生原因となるケースが増え対応に苦慮しています。 オバマ大統領は、2011年1月に食品安全管理近代化法(FSMA)に署名しFDA(食品医薬品局)への予算も一段と増額されました。 FDAはフードセーフティに対応しようとしていますが、今年3月にもアメリカ中部のミズーリー州を中心に複数州内で腸管出血性大腸菌O-157に汚染されたロメニレタスによる食中毒が起こっていますし、4月には輸入されたマグロの中落ちで作られたスシでサルモネラ菌による食中毒が19州内に広がりました。 そして、今、疾病予防管理センター(CDC)が原因を追究しているのが、6月8日に発生した腸管出血性大腸菌O-145による食中毒です。 食中毒が報告されているのは6州内で15名ほどですが、ルイジアナ州で幼児が亡くなっています。 今も原因は判明していません。 
食品安全衛生管理には行き過ぎはないと思います。 作業をする一人一人の意識が大切です。

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