ダラスでの試み、トリニティグローブス

テキサス州ダラス市のダウンタウン西側にトリニティ川が流れています。 歴史的に見て何度か氾濫しているこの川周辺の整備と3本の橋を架け交通渋滞の緩和をさせる目的で、ダラス市はトリニティリバープロジェクトを計画し、2005年から第1号橋のマーガレットハントヒルブリッジが着工され2012年末に完成しました。 財政上、他の2つの橋については作業が滞っているようです。 
このプロジェクトを見据えて、マーガレットハントヒルブリッジの開発が始まった頃、古い工場が立ち並ぶトリニティ川対岸の西部ダラス地区、橋に最も近い場所にレストランを中心とした商業施設を創ろうと計画した投資家グループが土地買収に動いていました。 取得した敷地面積は15エーカー(約60,705㎡)、サッカーフィールドで言えば6面くらいの広さです。 そこに商業施設「トリニティグローブス」が今年から本格的に動き始め、既に10店舗のレストランが出店しています。 その投資家グループのキーマンが、ファッドラッカーズ、ロマノスマカロニグリル、イーチーズなど、時代時代のヒットコンセプトを創り上げてきたフィル・ロマノス氏です。
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彼は、ここでトリニティグローブレストランインキュベーターを組織し、レストランビジネスにトライする人たちをサポートしながら出店をさせています。 ユニークなコンセプトが集まっていることもあって、今、ダラスのホットスポットになっているのです。 最終的には、「トリニティグローブス」に出店するレストランを30店舗にする計画があるようですから、出店レストランにとってはより競合状態が増すわけです。 その前に顧客の支持を得てブランドを確立して結果を残さなければなりません。 投資家グループもそれをこの商業施設に望むところだと思います。
7月1日にはロマノス氏も自身の新コンセプト、マッシュドポテトをベースにしたファストカジュアルレストラン「ポテトフラッツ」を出店させています。 2000年頃から拡大し続けるダラス/フォートワース経済圏、この「トリニティグローブス」の試みがどれだけ成果を出すのか関心の高いところです。