ヤム!ブランズ社

5月1日、ヤム!ブランズ社(Yum! Brands/本社:ルイビル、ケンタッキー州)は、次期CEOとして2015年1月1日より現タコベル社(本社:アーバイン、カリフォルニア州)CEOのグレッグ・クリード氏(56歳)が着任すると発表しました。 
ヤム!ブランズ社は、ファストフードのチキンコンセプトKFC、メキシカンコンセプトのタコベル、ピザコンセプトのピザハットという3つのコンセプトを傘下に持つレストラン大手企業です。 ペプシコーラ、フリトレーなどを販売するペプシコがかつてコカコーラに対抗するためペプシコーラ販売先として傘下に置いていたレストラン部門を1997年に廃止したため、ヤム!ブランズ社の前身となるトライコン・グローバルレストラン社が当時40代半ばのデイビッド・ノバック氏(当時ペプシコーラ北米担当COO)をCEOに抜擢し設立されました。 
そのトライコンが、2002年にヨークシャーグローバルレストランツ社(1999年にシーフードコンセプトのロングジョンシルバーがハンバーガーの老舗A&Wを買収し設立された企業)を買収したことによって、傘下のコンセプトが三つから五つへと増えたため社名をヤム!ブランズへと変更したわけです。 その後、ヤム!ブランズ社はその2社を2011年に売却しオリジナルの3コンセプトに戻ってています。
Yum!Logo
タコベル社が2012年から販売したドリトスタコスがブームを起こし、5月からスパイシーチキンクールランチドリトスタコスを期間限定で販売しています。 3月末から全米で提供している朝食メニューのワッフルタコスも好調ですし、今、若者をターゲットにしたファストカジュアルレストランの実験も行っています。 タコベル社の業績を劇的に向上させたグレッグ・クリード氏の発想とセンスにヤム!ブランズ社を託そうということでしょう。 ヤム!ブランズ社の米国内のコンセプトはようやくタコベル社が向上したばかりです。 まだまだ中国マーケットへの依存度が高いため難しい舵取りにはなるのは確かです。

Marketing Force Infomationが2014年4月に発表した消[https://foodrest.com/?page_id=2062:title=費者のQSRチェーンに対するロイヤリティ、評価の度合いを示した調査]があります。 ヤム!ブランズ社の3コンセプトの評価は業績にも表れているようです。