QSR企業のファストカジュアルへの試み(1)

クイックサービスレストラン(QSR)企業が、ファストカジュアルレストラン(FCR)コンセプトを試みる事例はアジアンコンセプトの中でも紹介しましたが、イタリアンでもチキンでもこの動きがあります。 現存のコンセプトをブラッシュアップするよりも、時代にマッチした新しいコンセプトを創り上げて新たなコンセプトを展開することによってビジネスを発展させようという考えです。 新しいコンセプトが店舗従業員に理解されてこそ、来店客にもコンセプトの内容が伝わるわけですが、アメリカのQSR企業ではその伝達に不具合が生じるケースが多く見受けられます。 
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今、イタリアンQSRのファゾリズ(本社:レキシントン、ケンタッキー州)が、イタリアンファストカジュアルコンセプトを2タイプ創り上げているようです。 年内に2店とも大都市圏に出店をする予定だそうです。 また、ピザを主力とするイタリアンQSRのスバロ(本社:メイビル、ニューヨーク州)が、既に競争企業が増えつつあるピザのファストカジュアル市場に参入しようとしています。 新しいコンセプトの店名は「ピザ クチノヴァ」と名付けられ、この秋、オハイオ州の州都コロンバス市内に出店する予定です。 
そして、チキンのKFC(本社:ルイビル、ケンタッキー州)が、本社お膝元に「KFCイレブン」という名のファストカジュアルコンセプトを出店します。 商品の主力は、オリジナルレシピ―のボンレスチキンをベースにしたフラットブレッドサンドイッチやサラダ、そしてライスボールを発売するようです。 これらのQSR企業の考えが十分に店舗に反映され、コンセプトの成功に結びついていくかが楽しみです。 
foodrestcom@gmail.com