キッズミールのおまけ

どこでもそうですが、アメリカでも地域、地区によって住む人達の考え方が違います。 それがコミュニティーと言われる所以でしょうね。 カリフォルニア州でも、かなり前から北と南で州を2分化しようという考えがあるようです。 例えば、シアトルやボールダー、コミュニティーの性格によって都市のイメージも変わるのだろうと思います。 

今年4月末サンフランシスコベイエリアの南、いわゆるシリコンバレーのあるサンタ・クララ郡でファストフードで提供されるキッズミールのおまけについての条例が議会を通過し話題となりました。 その条例では、キッズミールのおまけは、提供される商品の栄養成分が政府が指針とするカロリー、栄養ガイドラインに沿った内容のものでなければ提供できないというものです。 
アメリカ人の肥満度は進むばかりで、子供にもその傾向が出ており、何とかその傾向を留めなければならないという考えから生まれた条例です。 
普通に考えれば、個人個人の考えで食事の内容を考え、その熱量消費のために適度な運動をすれば良いわけですが、車社会のアメリカですし、学校では体育の授業もないですし、外での遊びも安全性を考えると子供同士で遊ぶということにも限界がありますから、どうしても体を動かす機会が少なくなるのも理解できます。
それだけに、自治体や公共機関によって、安全で運動できる施設や学校でも体育の時間を設けるなどを考えることが、彼らの役割だと思います。
今回の条例によって、肥満が解消されるという保証は何もないわけです。
今、その条例と同様なものが、サンフランシスコの議会でも議題に上がっており、ヒアリングが行われているようです。 
アリゾナ州で行われようとした不法移民対策にとられようとした規制を取ってみても、アメリカの中でどうも一部の人達が他に対して規制をかけようとする動きが頻繁に行われるようになってきたように思います。 
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